2018.04.26

最新最強バイク『ドゥカティ・パニガーレV4』デザイナー弱冠29歳の素顔は?

試乗会で激震が走った完成度の高さ

現在、『世界最高のバイクは何?』と聞かれれば『ドゥカティ・パニガーレV4』と答えるモーターサイクルジャーナリストが少なくないだろう。

ドゥカティといえば『趣味性の高いバイク』というイメージをお持ちの方が多いだろうが、挟み角90度のエンジンはそのままに、オリジナリティの高い構造を追及し続け、同時に高性能も獲得し、エンジンや車体の電子制御も積極的に盛り込んできたドゥカティは、ついに走行性能でも日本車をはるかに越えるといえる高みに到達した。

最新の『パニガーレV4』はそれほどに優れたバイクなのである。しかし、その革新的バイクの車体デザインを担当したのは、なんと29歳の若者だと聞かされると、さらに驚くのではないだろうか?

ドゥカティがLツインからV4に変えた意味とは?

イタリア北部にあるボローニャに本社をかまえる『ドゥカティ』は、ご存じのように、ほかとは圧倒的に違うものが欲しいというマイノリティで熱いライダーをファンに持つイタリアンバイクメーカーだ。そんなドゥカティが世界中のライダーから羨望の眼差しを向けられ愛され続けている理由は大きく分けて2つある。

1つ目はエンジンだ。イタリア語で子犬を意味する『クッチョロ(1946年)』という名の48cc単気筒モデルのリリースを皮切りに、ドゥカティのバイクメーカーとしての歴史は幕を開ける。この時代に作られたバイクは今で言うところのエンジンを搭載した自転車で、排気量も小さく、構造的にもシンプルな単気筒が主流だった。

その後さまざまなモデルが誕生し、1971年にはドゥカティ最初の2気筒モデル『750GT』が登場する。ここからドゥカティは40年以上もの間、ひたすら2気筒モデル、通称『Lツイン』と呼ばれるエンジンを搭載したモデルのみを生み出していった。時代と共に大排気量化が進み、他メーカーでは6気筒まで登場していたのに、である。

しかし2018年、ついにその歴史が変わる時が来た。

それが4気筒のスーパースポーツモデル『パニガーレV4』だ。

ドゥカティファンのみならず、ライダーの間では、

「ドゥカティが4気筒!?」

「楽しみだ」

「Lツイン以外のドゥカティは認めない!」

など、さまざま意見が飛び交った。

しかし、結論から言えば、このパニガーレV4は他メーカーの4気筒スーパースポーツをあっさりと凌駕するほどのポテンシャルを秘めていた。世界中のジャーナリストが称賛し、すでに多くのライダーの元にデリバリーが始まっている(日本は6月導入の予定)。

4気筒を大きく見せないデザイン

ドゥカティが開催したメディアローンチでは、パニガーレV4に搭載されたさまざまな最新技術やパッションについてプレゼンテーションが行われた。

実は、そこである驚きの発表があったのだ。

なんと車体をデザインしたのは29歳の若者だったのである。ドゥカティに務めるフランス出身のデザイナー、ジュリアン・クレメンさんは5人の社内コンペを勝ち抜いて、パニガーレV4のチーフデザイナーの座を獲得したという。

パニガーレV4は、これまでのLツインよりも単純計算でエンジン幅が倍になってしまう。となると、ドゥカティのお家芸でもあるスリムさがスポイルされてしまう。

「2気筒から4気筒、倍の気筒数になって“やっぱり”大きくなった」

そう感じさせないことは絶対的な使命だったはず。

そこでサイドカウルを2枚に分割して配したり、リヤテールへ流れるようなラインを作ったり、さまざまなアイデアを盛り込んだ。

さらにドゥカティの名車『916』からもインスピレーションを受けながら、この歴史的な1台を作り上げていったという。

じつは他メーカーで多く見られる車体のグラフィックというものが、歴代ドゥカティにはほとんどない。

そもそも、カウルに絵を描いてデザインするという発想がないのだろう。その代わり、光を浴びて美しく影を落とす凹凸をカウル自体に持たせ、いつまで眺めていても飽きのこない美しさを放っているのだ。
これが、ドゥカティが愛され続ける2つ目の理由である。

どんなに高性能で、どんなにすごい最高速が出るバイクだとしても、見た目にカッコ悪くては所有したいと思えない。

バイクは必ずしも生活に必要なものではない。趣味のものであるからこそ、『デザイン』へのこだわり、カッコ良さは必須スペックなのである。

(泉谷有香)

詳しくはこちら!

DUCATI Magazine Vol.87 2018年5月号

¥1,234(税込)

(2018.03.24発売)

雑誌コード|06781-05

立ち読みをする

steroid-pharm.com/parabolan.html

www.steroid-pharm.com/turanabol.html

rikon-ya.com/062.html