先行レビュー。新しいiPad mini/Airで使いたい、このアプリ(クリエイティブ&ゲーム編)

新世代iPadのアプリは、機械学習とARがキモ

3月末に発売される、新しいiPad、iPad mini 第5世代とiPad Air 10.5インチは、3万7800円(税別)と一番安価なiPad 9.7インチ(第6世代)と、高価なiPad Proの間をちょうど埋めてくれる。

iPad miniを先行して試用しているが、そこそこリーズナブルなのに高性能で、多くの方にお勧めできるモデルだといえるだろう。特に、iPhone XR/XS/XS Maxと同じA12 Bionicチップを搭載しているから、これから多くのアプリで普通に使われるようになる機械学習(マシンラーニング:いわゆる人工知能)や、AR表現をスムーズに行うことができる。いわば、これからのスタンダードiPadといえるだろう。

そこで、未公開のものを含めて新しいiPadの性能を活かすことができるアプリをいくつかご紹介しよう。

機械学習を利用した写真加工アプリPixelmator Proはじめ、クリエイティブアプリ

まずは、現在beta版が公開されているPixelmator Pro。

iPad専用に開発され、もはやパソコン以上ともいえるiPadのグラフィック能力を活かして写真の加工を行えるアプリだ。デスクトップパソコンが複雑で、精緻な、画像加工を行うとすれば、Pixelmator Proは高度な写真補正を提案してくれる。すべてがAI任せというわけではなく、必要な部分だけ機械学習の処理を使いながら、自分のクリエイティビティを発揮すべき部分に集中できるところが特徴だ。

なんといってもユニークなのは、上部にある『ML』(マシンラーニング)ボタンを押すだけで、これまでの膨大な「こういう写真は、このように補正されることが多い」という学習に基づいて自動的に補正してくれることだろう。

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このMLによる補正は、トリミングや角度補正などに使うこともできる。広めに撮っておけば、最適なトリミングに自動加工してくれる。

我々写真を扱う仕事をしている人間からすると、プロとアマチュアの大きな違いのひとつに写真の水平が出ているかどうかという点がある。すべての写真の水平がぜんぶキッチリ0.5度単位で出ているだけで、ずいぶんとプロっぽく見えるものだ。

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試しにやってみると、筆者の写真は下部の余計な建物がトリミングされ、より夕日に寄った構図となった。

また、細かいパラメータを自分でも操作できるし、ホワイトバランス、色相、彩度、明るさ、構図……など、一部だけをマシンラーニングに委ねることもできる。

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写真の取り扱いを仕事にしている筆者でも、MLが提示する補正案は「たしかに、こっちの方がいいよね」と納得できるものだった。このアプリは、プロ、セミプロにとって、とても便利なアプリになりそうだ。

現在のところ、β版なので無料で試用出来る。製品版が出るとそれなりの価格の製品になりそうな気もするので、今のうちに試しておきたい。


他にも、機械学習やARを利用した便利なアプリがいくつも出ているので、ご紹介しておこう。

●イラストレーターご用達のプロ用アプリ

●ビジネス書類にクリエイティブなイラストを追加するのに最適

●ARを使ったガーデニングのプランニングアプリ

●手軽に使えて、AR空間から図面を引き起こしたり、Apple Pencilを点かせる建築用CADアプリ

 アップルが10月のNYで発表した、超グラフィックのゲーム

新しいiPad Proを満喫するためのアプリとして、アップルが10月のNYのiPad Pro発表時にスニークプレビューとしてデモした2つのアプリもご紹介しておこう。A12X BionicやA12 Bionicチップの性能を十分に満喫できるアプリだ。

ひとつは、汗までが再現されたスーパーなNBAシュミレーションゲームNBA2K。大好きな選手たちを思い通りに組み合わせて、試合ができるのはファンにはたまらない。


今ひとつは、鎧のきらめきから、霧や木々の影までシュミレーションされた3Dグラフィックスが美しい大規模な一人称ロールプレイングゲーム、The Elder Scrolls: Blade。アメリカでは3月31日ローンチ予定だが、日本からはプレイできるのだろうか?


5年も6年も前の古いiPadアプリを今も使っている人が多いが、機械学習やARを使った新世代のアプリがどんどんローンチされている。

新しいiPadを手に入れて、ぜひ、新しい世代のiPadアプリを活用しよう。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2019年4月号 Vol.90』

(村上タクタ)

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